Connection Serverの冗長化
Connection Serverの冗長化の方法は3つ、4つ?あります。
1.DNSラウンドロビン
DNSによる振り分けですが、DNSはサービス死活監視をしてくれませんので
片方のサービスが停止すると、50%の確率でログインできない状態になります。
通常は、2拠点のそれぞれのLBやサーバと組み合わせてそれを振り分けるのに
利用するのでラウンドロビンのみでの構成は『ないよりマシ』と思ってください
2.ロードバランサ(LB)
安定性は抜群に良いですが、ある意味設計が一番難しいのがロードバランサです。
これを入れる場合、ネットワークの輻輳とセッションを考慮する必要があります。
ネットワーク設計を『L3スイッチ』-『LB』-『L2スイッチ』-『ESX』とすると
ある程度の規模の環境で且つ大容量のExcelファイル等を利用が想定される場合
通信帯域を確保する必要があり1GBpsのNICでは不安が出るためスイッチ間で
Trunkを組みたくなります。10G入れるから問題ない人は気にしなくてOKです。
ですが、TrunkはLBの上下でNICの口数分×2(3つTrunkしたら6個)必要となるため
LBを経路上に入れづらくなってきます。
その場合、ワンアーム化(同一セグメント上で通信経路から外す)や別セグメントに
LBを配置する事で対応可能です。
また、ロードバランサが別途セッションタイマを持つことと、
Security Serverを使わずにConnection Serverのみで構成しているとPCoIP接続が
VDIとHorizon Clientとダイレクト接続となるため、VDIからログオフすると
通常はプール選択画面に戻りますが、LB+ConnectionServerのみの構成では
セッションタイマ情報がLBが更新してくれないためセッション切れによるエラーが
プール選択画面で出てしまいます。Clientのバージョンによる可能性がありますが
LBのセッション切れは、ユーザが見て分からないエラーメッセージが出るため
出ないようにすることが望ましいです。
この対策としてLBのタイマーを勤務時間以上の12~13時間にする必要があります。
3.Windows ロードバランス(WLB)
WLBはIAサーバで構築する場合、NIC冗長化のためチーミングすると
ソフトの仕様次第でNIC切替によりWLBが正常に機能しない場合があります。
ですが、Connection Serverを仮想化している場合はESXでBonding(チーミング)
するため、ゲストサーバ上でチーミングを組む必要が無くなるため不安要素が
払拭されます。WLBを運用できる技術があれば最も良い選択だと思います。
設計は難易度はLBの次ですが、運用の難易度は一番高いのがWLBですので
技術力に合わせた物を選びましょう。
4.アイコンでユーザに任意で選ばせる(ぉぃ
こんなの冗長化じゃないです、、、心が折れるので割愛。