展開中のリンククローン展開開始が遅れた理由

リンククローンは現在新人君に展開作業を委ねました。

元々、フルクローンのVDIを流動プールで利用するように設定しローカルプロファイルでの利用な上、130台もあったのでプロファイルは基本的に7日で自動削除されるようにローカルポリシーで設定していました。

当然こんな利用方法ではユーザからは『毎日のプリンタの設定が面倒』だの『お気に入りが消えるのが面倒』だのいわれるわけですが、これについては私の入社前からずっとこの設計でした。
そもそもこの設計だったのは、既存社員(退社した方も含めて)の技術力と1案件単位でのコスト制限の影響があった事、またVDI=システムトラブルでデータがVDIごと飛ぶという印象が会社的にあり、安定稼動する環境を作る事が最優先されてきた事に起因しています。この問題をView5導入時にドメインコントローラやネットワーク等社内の全てを平行で見直しを行い、3年間フルクローンで正常稼動させる事ができた事から踏み切る事ができたという背景があります。
とはいえ、本来であれば年度末には展開開始できる状態だったはずなのに遅れた原因は展開開始直前にFSMOを持ったドメコンが故障したことに起因します。このドメコン、私が入社する前から存在し、かつ設計ミスと内政的問題でView導入からしばらくの間まではメモリ2GB(笑)で稼動しており、それを一度メモリを追加&OS再インストして利用していました。このマシンが、ハードのアラートは出ていないものイベントログ等で正常に処理できていない事を確認し、FSMOをTransferコマンド、Seizeコマンドで転送しようとしても受け付けない状況で再起動してやっと受け付けるようになり、その後シャットダウンしました。しばらく様子見していたのですが、よくよく調べるとLDAPDNSと信頼関係のデータが重複レプリケートされており、それらを手動削除後に展開開始する事になったという状況です。