VDIテンプレートを実際に作る前に

 

 

。VDIテンプレートを作る前にしなければならないことがあります。
それは『VDIテンプレートをどのように作るか検討する』ことですが、VDI環境で使用するアプリケーションが『どの部署』が『どのソフトを利用』しているか、そのソフトのライセンスはどのようになっているかを検討することが重要です。

VDIテンプレート作成における方針としては
1.ほぼ何もインストールしない(社内システムにクライアントアプリが不要の場合)
2.最大公約数的に入れる
3.ThinAppを多用する
2.の場合、いくつかの点について気を配る必要があります。

◆注意点
『ソフトウェアのライセンスとその認証方式』
  WindowsやOfficeはライセンス認証サーバを立てたり、コマンドで認証可能なため
  インストール後にデプロイスクリプトで処理をすることが可能ですが、
  市販ソフトウェアでは、インターネット経由でライセンス認証が必要で、且つコマンドでの実行方法が公開されていない場合がありますのでこういったものはどうしてもデプロイ(テンプレートから展開)後にインストールする必要があります

『Sysprepに対応していない』
Junction(シンボリックリンク)を利用しているソフトウェアをテンプレートに組み込むと、sysprepを実行後の再起動で『Windowsを構成しています』の画面で停止したまま、2度とVDIのWindowsが立ち上がらなくなるという問題があります。このようなソフトがないかどうかをVDIテンプレート構築時にsnapShot取得→ソフトウェアインストール→sysprepと試していくことが重要となります。

ソフトウェアによっては、VDI環境に移したら動かないケースもありますが、これまでの経験では『WindowsXPまででしか稼働しない場合』と『これまでFATPCで32bitしか利用しておらず、VDIで64bitOSを採用した場合』、『CADソフトなどでアプリケーションがハードウェアチェックをしている場合』があげられます。
CADソフトの問題については、利用したのはAutoCADでしたが、ハードウェアチェックを行わない起動オプションの引数を利用することでとりあえず起動させられるようにはなりました。また、前者2つについては、ThinAppに頼る事が必要となります。